思考編 

心の乱れは冷えを呼び、その冷えはまた心の乱れを呼びます。そうならないためには、心を穏やかにするように努め、心と体を冷やさない生活を心がけることが重要です。

日常的な心懸け
冷えとりを行うに当たって、感情をあまり波立てないことが重要です。自分本位な考え方で生活しているとよく怒ったり心配したり動揺したりして、頭に血が上る→足元が冷える→また自分本位の考え方しかしない、という悪循環に陥ります。自分だけ楽しよう、他のものはどうなってもいい、という考えでいると、かえって自分に災難が降りかかってくるのです。また、心が歪んでくると体に悪いことをしたくなり足下を冷やす生活をしたくなりますが、これは冷えによって自然治癒力が狂わされてしまったからです。
我執と内蔵の関係
東洋医学において我執 (性格) は大きく四つのカテゴリーに分類され、それぞれ傲慢、冷酷、利己、強欲と呼ばれます。この四つの我執はそれぞれ内臓に対応しており、我執が強くなればその対応する内臓が悪くなって、内臓が悪くなればその対応する我執が強くなります。
1:傲慢
威張る・見栄を張る・頑固・感謝をしない肝臓・胆嚢系統に対応
2:冷酷
思いやりがない・不親切である心臓・血管系統に対応
3:利己
自分本位・甘ったれ・怠惰である消化器に対応
4:強欲
物欲が強い・
自分の努力や能力以上のものを欲しがる
肺 (粘膜・皮膚も含む)・大腸に対応
我執の種類が四つだからといって、一人の人がどれか一つだけを持っているというわけではありません。程度の差はあっても誰もが四つすべての我執を持っています。ただこの四つのうちのどれがどの程度強いかという組み合わせは個人差があるので、内蔵への負担のかかり方が違ってくることにより、人によって違う病気に罹るのです。

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