私達の健康は、私達の体のもとになるたくさんの細胞が活発に働いているかどうかにかかっています。そして、この細胞の働きを支えているのが血液です。細胞一つ一つに酸素や養分を運んだり、細胞が働いて出す老廃物などを血液の流れに乗せて外へ運び出しています。いつもこの状態であることが望ましいのですが、時として極度に血液の流れが悪くなったり、あるいは大量に血液が必要になるときがあります。この時私達の体は緊急の対応として“熱”を出して、老廃物を燃やしバイ菌を殺すなどしてこれを乗り切ろうとします。これが“発熱”です。
発熱の原因には、次のようなことが考えられます。
ガンや血栓などのもとになるような毒素(コレステロールなど)を たくさん運び去ろうとするとき
発熱により、血管は広がり脈拍も多くなって大量の血液が体内を流れます。これは、川が激流となり大きな岩を押し流すのに似ています。
細菌やカビ、ウィルスなどによるもの
熱で細菌などの働きを抑えるとともに、白血球などを多く送ろうとします。しかし一方で、もともと熱を出すのは体が弱っている(毒がたまっている)時ですから、体はこの機会をしっかり捉えて、これまでの毒も一緒に押し出そうとします。
冷えが出ているとき
これまで熱の出たことのない人が、冷えとりを始めてから時々出るようになることがあります。これは、冷えとりによって排毒の力が強くなりこれまで出せなかった内臓の冷え(疲れ)が出てきたためで、体にとっては良いことです。
どのような場合でも心配せずお風呂にしっかり入って(半身浴→30分〜1時間)、冷えをとるようにしましょう。これが最も効果があります。毒が出てしまえば自然に熱は下がりますから、何日も熱が下がらないときでも焦らないでじっくり取り組んでください。子供の場合、高熱が続くと肺炎になるとか脳に障害が残ることがあるなどと言われていますが、冷えとりを行なっている限り心配はいりません。
発熱は体にとって決して悪いことではなく、冷えとりはこの排毒を上手に助ける方法なのです。
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