虫歯は冷えとりと関係がないと思っている人が意外に多いようです。しかし、これも歯槽膿漏や歯肉炎などと同様に内臓からの毒出しです。冷えとりを充分行えば良くなっていきます。
歯については、乳児の頃から保健所や学校で一貫した教育指導が行われている成果(?)もあって、歯医者に行かなければならないと思い込まされている人が多いのではないでしょうか?(この背景には歯医者が大変多いということもあると思います)
一般に、虫歯は放っておくとどんどん進行し、いずれは痛くなり、そして抜いたり神経を取ったりしない限り治らないと思われていますが、冷えとりを行っていると、これとは全く違う経過を辿ることがわかります。例えば、子供が学校の歯科検診で数本の虫歯があると指摘され、そのまま放っておいたのにもかかわらず、翌年には虫歯は1本も無くなってしまったり、10年以上も前に治療した虫歯にかぶせてあったものがすっぽりとはずれてしまっても、かなり大きな虫歯であるにもかかわらず痛みがなくなってしまったりすることがあります。そして、面白いことに甘いものや食べすぎをした時だけ痛んで、不摂生に気付かせてくれることもあります。このように、虫歯は治らないものでも進行すれば必ず痛みだすものでもありません。歯の細胞も体の他の部分と同じように、毎日作りかえられているのです。
また、歯みがきは、マッサージ効果で血行が良くなり表面から毒素が出ていくためには効果的ですが、これだけで虫歯にならないわけではありません。虫歯はあくまでも毒出しです。歯の治療をしているとよくわかりますが、例えば1本の虫歯を治すと、今度は別の歯が次々と感染したように虫歯になったり、虫歯を塞いだためにかえって痛くなってしまったり、歯ぐきが腫れてしまったりすることがあります。これは治療で毒の出口を塞いでしまったため、起こってしまった症状であると思われます。
歯は腎臓と関わりが深く(下の奥歯は大腸との関わりがある)、この2つに関わる毒を出すための症状は、歯から出やすい傾向にあります。このような歯と内臓のつながりは、下の奥歯が痛んでいたときに突然の下痢とともに歯の痛みがすっかり治ってしまったという体験からもよくわかります。これは大腸の毒が歯にきて痛んでいたものが、下痢で毒が出ていったために痛みが消えてしまったのです。また、歯ぐきや口の中全体は主に消化器の毒の出るところでもあるので、食べすぎをしていると歯ぐきが腫れたり、出血したり、口内炎がでたりします。
これらの症状にも体の他の場所に出る症状と同じく、「4つの意味」があります。一つは、内臓からの「毒出し」ということ。ニつ目は、内臓のどこかが悪くなっている「警告」ということ。三つ目は「鍛練」として痛みにも耐えるような精神力を養うようにということ。四つ目は「保護作用」として疲れている内臓(消化器)を休ませるために、口の中に症状を出して食べにくくさせているということです。
このような時は無理に食べようとせず、靴下を多く履き入浴時間を増やして、ゆったりした気持ちで過ごして下さい。毒が出てしまえば、症状は良くなります。
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